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[CROSS TALK] guest IKTS #02_log

最終更新: 5月19日



CROSS TALK #02 guest IKTS 2020.09.19 at 時の崖discord 前回の#01の二週間後に行われたCROSS TALK第二弾、引き続きIKTSさんをゲストに迎え今回も音楽を再生しながら色々と聞いてみました! 要点をまとめたダイジェスト版です。脱線・乱入を含めた全文はDiscordで読めます。 時の崖Discord URL https://discord.gg/8kRKupe

前回分(#01)を読む


再生 https://soundcloud.com/iktsone/sets/f-l-dcrack-ep  時の崖 (以下.時):よろしくお願いします〜!二週間ぶりですね。最近どうでした? どんなことがありました? IKTS(以下I):最近はプライベートでバタバタしてましたね‥(笑)。でも夜中に音楽聴いたり作ったりしていました。 時:お やっぱし作ってるんですね。だいたい平均すると1週間どのくらいの時間を音楽制作にあててます?そのシーズンによって全然違うでしょうけど。 I:1時間くらいしかないです。もう、集中力で駆け抜けるという(笑)。あ、1日1時間です。 時:なるほど。濃厚な一時間でしょうね。 それでは。

CROSSTALK#01を振り返ってみると「IKTSさんに影響を与えている音楽」というテーマに沿ったものになったと思います。IKTSさんのバックボーンが浮かび上がってきてとても興味深かったです。自分は思いっきり共感してしまいました。

今回#02では、「IKTSさんの音楽」というテーマで、具体的な製作方法や心境などについてお聞きしたいと思います。前回の流れもありますが、もっと掘り下げたい部分などがあるので新たな構成で質問を始めさせていただきます。少し重複してしまう部分もあるかと思いますが、ご了承ください。 音楽を「自分で作ろう(演奏しよう)」と思い立ったきっかけをお聞かせください。そしてその後、どのような行動を開始しましたか? I:前回も紹介させて頂きましたが、やはり地元でのイベントに誘われて作り出したのが大きかったです。周りの方々の影響がなければ音楽制作をしていなかったかもしれません。 時:誘われてから作り出すっていうのが珍しい感じします。周りの人々との関係がまずあったと。 I:とにかく周りの方から僕は変態音楽マニアだと認識されてまして(笑)。そうなると、面白がってくれる方々が近くにいたんです。自然な流れで何か作ってよと。じゃあ、みたいな(笑)。 時:それおもしろいですね!笑 音楽マニアですか!そこから楽器とかじゃなくいきなりモジュラーシンセですか?

I:いや、様々なハードウェア機材を購入して使っていました。サーキットベンディングされた機材とかもありました。でも最初からモジュラーの存在は遠くに見えていたので絶対使ってみたいと。 時:なるほど。まず最初に買った機材ってなんですか? I:KORGのMS2000だったような‥。その後MS-10、MS-20と進んでいきました。Speak&Spell関係もヤフオクで落としまくってましたね(笑) 時:MS2000!友達の家にありました! なるほどーその頃はどんな音を出してました? I:機材の知識も特に無かったんですけど、高周波をやたら出したい願望があったので悪戦苦闘しながら弄ってた記憶があります。MS2000でも凄い高周波出せるんです(笑)。 時:高周波をやたら出したい願望 いい願望ですね〜!笑 あまり形にはまらないような 電子音 洪水のようなノイズをライブを軸に発していた感じでしょうか I:当時は音響系の影響は大きかったです。ライブでもハーシュまでは行かないんですけど、電子音楽を作っている意識は強く持っていました。それは今も変わらないです。 時:当時の音響系っていうと ovalとかそのあたりですか? ジムオルーク fenneszとか I:全部聴いていました。でも、やっぱりMerzbowのラップトップ移行は衝撃大きかったです。mego関連とか。今でも凄い。 再生 https://soundcloud.com/iktsone/un-1 時:メルツバウにmego。いやー共感します。IKTSさんのサウンドクラウドの最古の曲が今流れているun-1です。この曲の前にもuploadされた曲は存在したんですか? I:初めてUPした曲がこのun-1です。 時:まじですか!それちょっとすごいですね。この曲好きなんですよ!焦らされてる感じがかなりいいです。前回のインタビュー時に出て来た、Rhythm & Soundあたりのミニマルでダビーな感覚が現れてますよね。 I:まさにRhythm & Sound聴いてましたね(笑)。un-1を作成した当時はプライベートで様々な変化がありまして(笑)、ほとんど音楽を作成していませんでした。やっと、久しぶりに電子音で遊べそうだなという余裕ができたので作ってみたのがun-1です。モコモコした感じで。出来上がったトラックをSoundCloudにUPしてみたんですが、予想以上に反応がありまして‥。特に海外からのコンタクトの多さには驚きました。これは継続した方が良さそうだなと判断した訳です(笑)。 時:なるほど。uploadが三年前ですね。モジュラーシンセで作ったと前回お聞きしました。モジュラーをPCに取り込んでミックスですか? I:その流れです。Digital Performerと同期させて作成していきました。モジュラーシンセはリズムもウワモノも全て自分で好きなように作れる自由度の高さが魅力ですよね。ただ、理想を追求していくとかなりの大きさのシステムが必要になりますね。 時:確かに。自由度も高いし偶然性も大きいので魅力があります。というか自分は今取り憑かれてます笑 でもこの音の揺れというか 音の切り方 自分はできる気がしませんね かなり複雑なエンベロープが.... I:ランダムなCVをVCAに突っ込んでいる感じです。このパターンが大好き過ぎて癖になってます(笑)。 再生 https://soundcloud.com/iktsone/poly-tes 時:この曲が次の曲ですね。モジュラーの話は今度別枠でやりましょう笑 Poly - Tes I:ですね(笑)。 時:同じ三年前なんですよね 数ヶ月空いてたりするんでしょうけど。ちょっとモコモコ質感が身を潜め、音質に変化が見られます。 I:単純にモジュラーを置くスペースが無くなってしまったんです。そこでMaxを使ってみようと。 時:物理!そういうことでしたか笑 I:実家に無理矢理置かせて頂いております! 時:手元に置けないほどの物量になってるんですか!すげえ。。。Poly - Tes IKTSサウンドの特徴である音の絢爛さ、エレガントさが生まれた瞬間 って感じの解釈もできますよね

随所に散りばめられてる I:Max自体は結構前から持ってはいたんです。Maxも導入したのは6の時代ですね。今だに6のままです(笑)。やっぱりMaxを使うきっかけって‥、皆さんと同じでズバリAutechreの影響です。そういうもんだと勝手に思ってますけど(笑)。


時:この曲はモジュラーとmaxどのような住み分けですか? I:ベースラインとキック、低音をモジュラーで作成してあとはMaxです。使い方はMaxの教科書という本を読んで、あとは独学です。ただ、使い込むまではいってなかったです。

モジュラーシンセでやってる事がMaxで再現できたら面白いだろうという事でチャレンジしたのがPoly - Tes作成開始時のテーマでした。 時:なるほど。そういう視点ですか。 I:そして、省スペース化の実現です(笑)。 時:モジュラーを再現しようとしたんですね。。。自分のイメージはcvでほぼ全てをコントロールするモジュラーに対して cvっていう信号以外にもルール(言語、オブジェクト)がたくさんあるmax って感じがしています。実際のとこはわかんないですけど笑 I:使う前からMaxに出来ない事は無い!と自分に言い聞かせてチャレンジしてみたんですけど難しい!ただ、この時に今に繋がるパッチの原型を作る事ができました。予想以上にパッチ作成がうまくいった事が次に繋がって行きます。 code4(以下.c):ちなみにMaxの教科書以外では何か閲覧したものはありますか?(例えばオデッセイなど) I:オデッセイ読んで無いです。読もう読もうと思いつつ現在に至る‥。いつか読みたい本です。 c:さきほど話に上がったMaxの教科書と同じ著者がかかれた、Maxに関する日本語書籍だと定番のものですね(たぶん現在も同様の評価、裏を返すとそれくらいMaxに関する書籍は少ない...) I:Maxの教科書はオデッセイの簡略版ですね。 c:Maxの教科書は私も読んだのですが、IKTSさんが普段やられているようなシーケンス組めるようになるのが結構謎だな~と思っています(結構ベーシックな内容でしたよね?) I:あの本だけではなかなか作り込めないですよね。そこで役に立ったのがモジュラーシンセの経験だったんです。あの本の少ない情報を繋ぎ合わせていってシステムを構築していったと。 時:繋がるんですね!経験が生きるんだ。この曲の上物がmaxっていうのはなんか納得できますね。そして、M Tro。「1秒で持っていかれる曲」って呼んでます。 再生 https://soundcloud.com/iktsone/m-tro I:ありがとうございます(笑)。この曲から完全にMaxに移行しています。混乱したようなフレーズを生成するシーケンスのパッチができたので試してみたのですが、聴いてるだけで相当楽しくて‥。何だこれはと(笑) 時:混乱したフレーズ I:リズムだけで完成させようかなと思ったんですけど、せっかくなのでウワモノのパッチ、ポリフォニックのコード生成のパッチもこの時に作成して曲を完成させてみました。

時:うおおお I:上がシーケンス、下はシーケンスに反応してさらに複雑なシーケンスに変化します。

変化具合は細かく調整可能です。 時:ひええ

I:コード生成のパッチです。 時:コード感の秘密がここにある... I:各コードの内容はググって調べました(笑)。それをMaxに保存してしまえば音楽知識なくてもそれっぽく聴こえるんじゃないかと。コード指定してしまえばどんなデータが来てもスケーリングできると。 時:おそらくだからまとまってるんでしょうね 印象が。 I:その逆で不協和音にも簡単にできます。メニューで選べるようにしてあります。 時:すごい 自分が思うよりずっと深いところでいろんなものが作用してるんですね。

I:これはモジュラーシンセでいうとオシレーター部分です。ここで音色生成しているので、よく働いてくれてます(笑)。 時:sel oscとか cal oscとかありますね。 c:最初のrhythmとかは、中段がパターンと思うんですがこれはパターンをランダムに選択するようなイメージですか?あるいは全体進行に沿ってパターン切り替えといった感じでしょうか? I:グリッドのシーケンスは自分で打ち込む事も自動生成も可能です。

下はピッチに作用するんですけど、最近はあまり使用していないです。グリッドが基本のシーケンサーです。 c:fm rhythmのピッチ、みたいなイメージでしょうか? I:2枚目のパッチはグリッドのシーケンサーから入るデータに反応して複雑なフレーズを生成します。シンプルなリズムパターンがM-troみたいになると。1枚目の下のカラフルなグラフのようなものは単純にメインオシレーターのピッチです。現在は他の方法でコントロールしているので今は残骸みたいな感じです(笑)。 時:そうでしたか。いやーデータに反応してデータが生まれてっていう螺旋階段のような流れがあって音楽が生まれてるんですね。M-troは反響どうでした? I:SoundCloudにUPした瞬間からビックリするほど海外の方から反応がありまして‥。未だに再生数も伸びているので自分にとっては転機となった曲かなと思います。 時:すごいですよね 再生数。レーベルとかたくさん連絡きました? I:海外からかなりコンタクトがありました。レーベルもなんですけど音楽作っている方達との繋がりが一気に増えました。そして凄い人たくさんいるなと‥。 時:M-tro後でキーになる作品はどの辺りでしょうか? I:再生 https://soundcloud.com/iktsone/fm-hs?in=iktsone/sets/colin-muir-ikts-evel-021 時:エグいリズムですよね 頭おかしくなります笑 I:リズムおかしいですね(笑)。この曲作った時に、それまで気に入らなかったFM変調のタイミングの微妙な問題を解決できたんです。これは自分にとってかなり大きかったです。 時:より理想に近づいたと。そのような問題を解決するために、どんな行動をとりますか?

I:コントロールしていたオブジェクトの選択が正しくなかったなという‥。まず怪しいなという所はすぐわかるんです。ただ解決方法はなかなか僕の知識では難しい‥。思いつくことを解決できるまでやり続けます。そしたら奇跡が起きるんです! 時:きた! みたいな感じですね。max触ってみたくなりますね。 I:今は様々なツールがあってどれも素晴らしいですよね。自分は古参だと思っています。今後はいろいろ試してみたいですね。 時:https://evelrecords.com/ evel records。どのようなきっかけでリリースがはじまりましたか?単独作も出ましたね。 I:スペインのEVEL RECORDSとはSoundCloud上でのやり取りが始まりでした。できた曲をUPし始めた頃にすぐメールをくれたんです。その後も海外からのお誘いがあったんですが最初にコンタクトしてくれたEVEL RECORDSから作品をリリースする事をわりと早い段階で決めていました。レーベルの方達の作品も大好きですし。本当に良くサポートしてくれて感謝しています。 再生 https://soundcloud.com/iktsone/es-1 時:最初がここでしたか それは素晴らしいですね。Strange Antiquarkがいますもんね。

他にもかっこいい音たくさん出してます。 I:EVEL RECORDSの方々はアシッドな音が大好きですよね(笑)。 時:ドラッギーですよね笑 好きです。この後でいうとどのような作品が鍵になりますか?

neural synthesisって今年なんですね。f:l:dCrack EPも素晴らしい作品ですし。 I:そういえばそうでしたね。自分でも曖昧になっています(笑)。

来年にEVEL RECORDSよりソロアルバムをリリースする予定です。

この作品でもっと様々な要素を盛り込んで行こうと思っています。 時:ついにアルバム!初めてですよね。 I:フルアルバムも初はEVEL RECORDSに決めました(笑)。自分でもすごく楽しみにしています。 時:ビッグニュースですねそれは。おめでとうございます!楽しみですね。本当に。 I:ありがとうございます!ここで少し最近のお気に入りを‥。 I 再生 https://soundcloud.com/newtendencies/remix-live-feb-09-2019 時:あ、new tendencies。名前が要所要所で出てきますねえ。superpangからも出してますよね。 I:superpangから出てますね。なんか嬉しいですよね。変な人たくさんいる!みたいな(笑)。すいません、脱線しました! 時:いえいえ 実は最後に今後の展開は!っていう質問考えてたんですが、さらっとビッグニュース出てしまって ガクガクしてましたので助かりました。 I:今後の予定としては‥。

もうすぐフランスのレーベルからEPがリリースされます。来年にEVEL RECORDSから出すソロアルバムはデジタルとCDでのリリースです。

あと、個人的に非常に楽しみにしているのがドイツのEngram Recordsからソロ作品をリリースされている(sona) formoことY-Sonicさんとコラボです。お互いのmaxパッチでどんな音ができるか予想できない(笑)作品としてリリース予定です。


今後の展望なんですが‥。普段何にも考えてないんですよね(笑) 音源制作していると、やればやるほど底が深くなっていく‥。もう、キリがないので淡々と作り続けていきたいと思っています。 時:他にも目白押しですね!Y-sonicさんとのコラボはめっちゃ楽しみです。なんかやってるんだろうなって雰囲気ありましたもんね〜。さてさてIKTSさんの音聞きながら 色々制作話とか聞いてみたい いや、普通に色々ダベってみたい っていう今回のこの企画でしたが、どうでした? 俺はすごく楽しかったですよ! I:僕もこういう経験は初めてだったのでどうなるかなと思っていましたけど‥。凄く楽しい!!!!!!!!!!!!!!!今回はmax関連の情報が少しだけでも出せたので良かったなと感じています。あとは時間があっという間に過ぎていきますね(笑)。 時:パッチノートをこの場に貼ってもらえただけでもう成し遂げた感がありますよ さっぱりわかりませんでしたが! I:ありがとうございました!またよろしくです! 時:みなさん、本日は時の崖CROSS TALK #02 guest IKTSさん 遊びに来てくれてありがとうございました。これにてIKTSさん編を一旦一区切りとさせていただきます。次回また告知しますのでその時またお待ちしております。それではIKTSさん 本当に二週に渡ってありがとうございました! I:こちらこそです!本当にありがとうございました! 2020/09/19 at 時の崖discord CROSS TALK guest IKTS

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